琵琶 双山敦郎 晴耕雨琵

琵琶プレーヤー双山敦郎のブログ

イランとバルバット

琵琶の起源はペルシャのバルバットという弦楽器
いまのイランですね。
琵琶は日本にはペルシャ系統とインド系統がきてるのですが、
インド系統は奈良時代には廃れてしまい、
ペルシャ系統の琵琶が、いまの楽琵琶薩摩琵琶筑前琵琶に繋がっています。
(一番有名な琵琶である、
正倉院宝物「螺鈿紫檀五弦琵琶」がインド系統なので、
まいど説明がややこしいのですが笑)

ということで、
中東問題を自分ごとにしてみる笑。

 

さて、このイランアメリカ問題は、
遡れば長いのですが、

覚えるのは、
イランの首長3人
モサデク首相→パフラビー国王→ホメイニ師

語呂 もっさりしたパフェを褒める
デキスギ君、スネ夫ジャイアン、のイメージ

 

出来事は、5つ
アングロイラニアン石油会社
アジャックス作戦
イスラム革命
アメリカ大使館人質事件
核合意

語呂 餡味、椅子飴か?
(アンコの味かと思ったらイス飴だった、)

 

1.対アングロイラニアン石油会社 1950年代

民主選挙で選ばれたモサデク首相
とりあえずこの人を善い奴だと感情移入しときましょう。イメージはドラえもんのデキスギ君です。
イギリス資本のアングロイラニアン石油会社が
イランの石油を搾取してるので、
イランの石油なんだからイランのものだ!

といって国営化しようとする

 

2.アジャックス作戦 1954年
それをされると旨味がなくなるイギリスとアメリカが、
モサデク邪魔なので消す作戦
CIAとMI6が暗躍して共同でクーデターを起こさせる
ジェームスボンドとイーサンハント(ミッションインポッシブル)が一緒にモサデク嵌めたと
イメージしてください(トムクルーズとショーンコネリーで映画化して欲しい笑)

これが紛争の根っこですね。
イランの人たちがせっかく民主化して首相選んだのに、
石油利権欲しさで政権転覆させる、
ザ・アメリカですね。
そんなことを世界中でやるから、こんなことになる。

それで、英米のいうこと聞く
パフラビー国王(スネ夫的イメージ)を据える。

 

3.イランイスラム革命 1978年
革命でスネ夫が下されて、ホメイニ師に替わる。
いうならジャイアンでしょうか。
宗教家が治める国になってしまった。
民主国家→アメリカ傀儡→イスラム国家へ

 

4.そんな最中にアメリカ大使館人質事件が起きる。1979年
ホメイニ支持層がイランのアメリカ大使館を占拠
なんと444日間も!(覚えやすい!)
これ映画にもなってます。
これが連日ニュースで流れたので、
世代のアメリカ人にはイラン=テロ国家のイメージが定着したそうな。
これは日本人的にはあまりピンと来ないですよね。
イランといえば親日国ですし、
ペルシャ絨毯とかペルシャコーヒーの牧歌的なイメージが。

イランの脅威を感じるとアメリカ人がメラメラするのは、
ココの体感があるからです。
以来二人はすこぶる仲が悪い
(そもそもはアジャックス作戦が最初のパンチだと思うんだが)

 

5.核合意 2015
そこを、オバマがうまくまとめて、
イランと核合意した。(飛びましたね笑)
若干の仲直りです。
まぁ、オバマがすごい、みたいに評価されますが、
対ISで共同戦線張ってくれたから、ご褒美に核開発を大目にみるよ(ウィンク)
的なニュアンスもあるので、
そこまでオバマが善なわけではない(それは政治ですから当たり前ですね)

 

6.トランプが、核合意破棄 2018
オバマのやることなすこと、全部嫌だ、の人。

と振り返って
何故いまソレイマニ司令官を殺害したのか、

反政府デモも起きてるし、政権が弱体してるから、
殺すならイマだと思ったのか、
戦争を始めると2期できるジンクスを踏襲したのか、
イラン潰すべしの支持層を取り付けたいのか、
戦争始めると儲かる支持層を取り付けたいのか、
中東オイルをガタガタさせてシェールオイルで覇権を握りたいのか、

 

まぁ。
よくわかりませんが。
アメリカ大使館人質事件が当時の世代のアメリカ人の記憶に残ったように、
ソレイマニ殺害も、いま物心ついてるイランの小学生の世代にも残るのでしょうから。

仮にイランの現政権を転覆できて、「新米政権」つくれても、
将来のテロリスクは増える、と。
これ漫画「勇吾」でも描かれてましたね。

 

 

まとめ

https://youtu.be/UDYsDzphlIU
バルバットを聴くと、
日本に伝来した当時の楽琵琶を想像できるので面白いです。
シルクロードを東にわたるにつれて音数が増えて技巧的になっていくのですが、
何故か日本で音数が減る不思議。