琵琶 双山敦郎 晴耕雨琵

琵琶プレーヤー双山敦郎のブログ

ギターから見るバックトゥザフューチャー

ギターからみるバックトゥザフューチャー

バックトゥザフューチャーが好きで、
それこそ何度もみているのです。

この映画は1955年から1985年にタイムスリップするストーリーなのですが、
随所に日本が見られます。

クラシックカーに乗っていたビフと、
トヨタ4WDハイラックスに憧れるマーティの比較とか、

バックトゥザフューチャー3で、
「日本製?壊れるわけだ」という1955年のドクと、
メイドインジャパンは性能いいよ」と答えるマーティ、
などなど。

今となっては、
礼儀正しいとか四季がある、
とかオモテナシなど、
雲をつかむような「ニホンスゴイ」が溢れてますが、
1985年は、そんなことではない、普通に海外の若者が憧れる日本があったわけです。

という中で、

ギターから見るバックトゥザフューチャー

1955年のマーティが、
ジョニービーグッドを弾くと、
バンドメンバーがチャックベリーに電話越しでジョニービーグッドを聴かせる、という、
パラドックスのネタとか、
ジョニービーグッドの前にかかるアースエンジェルとか、
1955年の音楽と1985年の音楽の比較も面白いのですが。

ギターでみると、
1955年にマーティが渡されたギターが
ギブソンES-345
当時エフェクターが普及されてなく、
アンプ直結で、スピーカーを破いたり音圧を上げたりして音作りをしていた時代に、

ES-345はギターにバリトンスイッチが付いていて、
エフェクターなしでも音作りができる名ギターでした。

それが1985年のマーティのギターは
Roadstar II series
アイバニーズ
新興の日本メーカーのギター
ここにもトヨタ4WDと同じく、日本製の西洋楽器の席巻があります。

また、1955年にはギタースイッチでしかアレンジできなかった音が、
その後に普及した
ディストーションエフェクター
ペダル踏みながら音作りしているのです。

これ、2015年だったら、
マルチエフェクター
布袋のように両足で踊るように踏み替えたり、のシーンがあったかも、しれません笑。

音楽史、楽器としてのギター史
ギタープレイ史、エフェクター史と
どこの視点からみても、作り込まれてるのです。

名画は細部まで作り込まれているからこそ名画でしょうか、
切り口を変えても何度見ても観ても面白い。

これを琵琶から見るバックトゥザフューチャーも書こうかと。

映画って本当に面白いですね
サイナラサイナラ