琵琶 双山敦郎 晴耕雨琵

琵琶プレーヤー双山敦郎のブログ

ブラックライブズマターを考える五曲

ブラックライブズマター

 

自分ごとにするうえで、
五曲選んでみました。

 

一曲目
チャイルディッシュ・ガンビーノ
『This is America 』
https://youtu.be/VYOjWnS4cMY
明るいメロディと陽気なダンスから始まる曲、
PVが衝撃。
銃を撃つときのガンビーノのポーズが
「ジムクロウ」という黒塗りの白人が演じたキャラクターのアイコンのポーズだったりと、
様々な暗喩が込められているのが深い。

これがチャート1位をとる、
日本でも差別問題に切り込んだ歌がチャートに入る、そんな時代が来て欲しいですが。

 

二曲目
マイケルジャクソン
『ゼイドントケアバウトアス』
https://youtu.be/QNJL6nfu__Q

マイケルの黒人差別のテーマの曲というと
『ブラックオアホワイト』が有名ですが、

『ゼイドントケアバウトアス』のマイケルの方が
歯を剥き出して闘っている感じがする。


I am the victim of police brutality, now
私は警察の横暴の犠牲者だ、

 

三曲目
ナット・アダレイ
『ワークソング』
https://youtu.be/SMPhoC_jwKg

大正製薬のCMで流れてた曲で耳馴染みがあるかと、
ワークのソングなので、24時間働けますかのイメージで使われてたニュアンスですが、
本当は、
貧困のために犯した罪の(不当に)重い重労働を憂う曲

 

 

四曲目
『我が心のジョージア
レイチャールズ
これは曲自体は故郷のジョージア州を想う曲なのですが、

レイチャールズがカバーをしてヒット
凱旋でジョージア州でコンサートしようと訪れると、
そこは南部、ディープサウス、
観客席が有色人種と白人種で分けられていた

それを理由にレイがキャンセルすると、
ジョージア州がレイを追放した、という。

 

 

五曲目
ビリーホリデイ
『奇妙な果実』
マストな一曲
南部には奇妙な果実が揺れている、という歌詞なのですが、
何が『果実』なのかは調べて頂ければ。

ビリーホリデイがオリジナルですが、
色んな歌手がカバーしているので、
アニーレノックスのカバー
https://youtu.be/j_cGtRMK-7Y

 

『奇妙な果実』は白人のルイス・アレンの作詞作曲ですし、スティングやアニーレノックスを含め

白人歌手もカバーをしています。

『This is America』のPV製作は日系アメリカ人のヒロムライ

 

ブラックライブズマターはどの人種にとっても

自分ごととして向き合ってよい問題ですよね。

 

日本でも、

『奇妙な果実』は決して他人事ではなく、

いまから100年ほど前には、

全くの風評で多くの方が亡くなりました。

 

アメリカのように

マジョリティ側からも、

差別を憂い、闘い、寄り添う歌が、もっとあれば。