キングオブコント 2020
漫才と違って明確なフォーマットがないので
逆にルール無用でコンテストがしにくい、ということがあったのですが、
今年から割とメッセージが出たというか、
きちんと小道具と衣装を使った、作家性のあるコント
映画にもなれそうなスペクタルがあって、
どんでん返しがあって、不思議な余韻があって、
これになってきたか、と。
なるほど、これだと漫才コントでは味わえない
コントならではの魅力が。
そして、これで割りを食ったのがニューヨークとマヂカルラヴリー
ニューヨークは、
そのまま漫才コントの形にしてM-1持っていけそうな
「こんなウェディングプランナーは嫌だ」の大喜利
実際ニューヨークは、ネタの中に一本軸を設けつつ
伏線回収したり、途中で展開が変わるみたいなのが苦手で
(恥ずかしいと思ってる節がある)
2020のM-1決勝のネタも(小さな犯罪のネタ)
小ネタ20連発、みたいな。
2020キングオブコントの披露宴の友人も
基本的に「こんな披露宴の友人は嫌だ」のコントなので、
というわけで、
去年から競技が変わってしまった、ということか。
まぁ、平場のやりとりで
既にテレビスターなのは見せつけたのとですし。
ニューヨークが、映画のような作家性のあるコントをやりだしたら、
それはそれで違う気もする笑。
マヂカルラブリーも、
鏡とか魔法陣とか使って、もう少しコント感だせたらよかったのかな。
三面鏡からみる野田さんが面白い、みたいなカラクリがあってもよかったような。
そのままM-1に持ってけるのが、既に吊革でネタバレしている中では不利な展開に。
しかし、マイムの上手いこと。
ほかは、
ファイナルに進んだ3組は文句無し素晴らしかったですが、
ニッポンの社長、笑ったなぁ。
去年のケンタウロスも好きなんですが、
彼らは基本的にボケない。
不思議な設定の中で芝居に徹するのが潔い。
来年はかが屋とアルピーが決勝に残って欲しい。
アルコアンドピースの得意なメタ
メタの中のメタの中のメタ
みたいなネタで勝負したら、面白かったんではないか。