ドラマの演奏指導
演奏指導
というわけで、
あるドラマのシーンのために
琵琶の演奏動作を教えてきました。
この「当てぶり」のやり方を教える、という
脳の使い方がいつもと違う。
琵琶を教えるときは
それこそ単音の打弦だけ2週間させて、
次はトレモロで、と段階を追っていくのですが
楽器の練習ではなく、
「弾いてる風な動作」の練習
それを教える経験がないので、なんとも手探りで。
気がついたんですが、当てぶりって楽器によって難易度が違いますよね。
意外とピアノは楽で、
そもそも表情と指を同時に映せない楽器なので、
ピアノ側から表情みえるようなショットにして
音楽にあわせて身体を揺らしたり表情作ればよいですし、
鍵盤を映す真上からの手のショットは、同じドレス着たピアニストで誤魔化せる。
尺八とかも、
指をできるだけ合わせつつも、首を揺らすぐらい、でしょうか。
指使いのない楽器は更に当てぶりとしては楽なんでしょうか。
ギター系は割と難しく、
バッキングはタイミングを合わせればよいですが、
ソロの指とフレットを合わせるのは、
ネックに寄ったショットにして、ギタリストに替えるとか。
その意味ではマイケルJフォックスの当てぶりは最高に上手かった。(というか、彼は普通にギターが上手いのだけど)。
琵琶は更に難しいというか、
ギターのようにストラップを低く持たないので、
ネックが顔に近い。
つまりは、相当寄るか、相当遠景にするか、
誤魔化しが難しい。
ということで、
できる限り、リアルな当てぶりを習得してもらうのですが、
ギター経験もあって勘もよく、
見るみるうちに習得して、礼儀もよいですし、なんだか気持ちのいい青年だった。
これをきっかけに琵琶に興味をもってくれるとよいなと願いつつ。