琵琶 双山敦郎 晴耕雨琵

琵琶プレーヤー双山敦郎のブログ

ゴーストバスターズとエイクロイド家と琵琶

ゴーストバスターズ

 

Netflixで「ボクらを作った映画たち」という
名作映画の裏話の番組があって、

バックトゥザフューチャーやダイハード、
フォレストガンプジュラシックパークなど
時代を変えた名作の裏話がみえて面白いのですが、

 

ゴーストバスターズ、これの見方が変わったというか。
近所の子らも好きなようで昨年のハロウィンにはコスプレしていて
37年前の映画の引力の強さに感嘆するのですが。

 

あの作品
ド・ハリウッドの、
人気脚本家がハリウッド資本で人気俳優キャスティングして、お金かけてCG使って、

 

という映画だと思っていたらそうではなく。
ゴーストバスターズのメンバーの一人である
ダン・エイクロイドの話


エイクロイド家の歴史から辿られる話だった、という。

 

ダン・エイクロイドはメンバーの向かって左の、
メガネかけてない方、鼻が大きな方

モジャモジャじゃない方

世代の方には、ブルースブラザーズの方といえばわかりますでしょうか。

 

彼が幽霊研究の家系で
曾祖父は降霊会を主催して、家には住み込みの霊媒師がいる、という。(住み込みの霊媒師!)


父は幽霊研究家として著書もある、

ダン氏自身も何度も幽霊と遭遇しているそうな。


筋金入りすぎる。

 

そんなダン氏が、自分の体験や家系を踏まえて
自分なりの「解」を見つめるうえで書いた脚本がゴーストバスターズ

 

そんな奥深い話だったとは。

 

イタリア系ユダヤ人のロベルト・ベニーニ監督が
自身のルーツとアイデンティティの「解」として
『ライフイズビューティフル』を主演監督しましたが


あれに近いイメージですかね。

 

日本でいうなら、

高橋貞子(モデルの人)の子孫が『リング』を書いて貞子を演じた、ぐらいの。

 

琵琶も鎮魂はメインテーマですが

明智家の末裔が『湖水渡り』を弾いたり

平家の末裔が『壇ノ浦』を弾くような。

 

自分でいうなら両親が岩手南部藩出身なので、

佐幕派の悲劇、『白虎隊』には思い入れが

 

でもそんなルーツに纏わる深い話だと、
残穢』のような地味でダークな話になりそうなところを(竹内結子が美しい)、

 

光線銃とマシュマロマンの
ホラーコメディ映画に昇華させたのがすごい。
霊が身近だからこそポップな存在であることを知っていたのか、、、。


ハリウッドの俳優や脚本家である自分が霊に対してできることが、
あの回答だったのかもしれない。


凄みを感じる。

とまぁ、
ゴーストバスターズをエイクロイド家の業の話としてみると、
味わい深い。

 

フユゴンコー