お尻から琵琶の音が鳴る(ことわざ)
楽器のことわざ
いくつか思い浮かぶと思います。
和楽器ならば
「三味線を弾く」
意味:適当なことを行って相手を惑わすこと、または、人の話に適当に調子を合わせてごまかすこと
なんか失礼なことわざですね笑。
箏もいくつかあって
「琴瑟相和す」(きんしつあいわす)
意味:夫婦の仲がむつまじいことのたとえ。
瑟とは古代中国の雅楽の楽器で
二十五弦の大きな箏で、日本では根付かなかった楽器
琴や瑟が素晴らしい合奏をしている様からのようです。
雅楽のことわざはたくさんあり、
「呂律が回らない」は
雅楽の呂音階や律音階から
「打合せ」なんてほぼ毎日使いますが、雅楽の合奏からの用語
そんな中、残念ながら琵琶の諺はないんですよね。
しかし、調べたらお隣韓国には琵琶の諺がある。
そこで見つけたのがコレ
韓国ことわざ集
「尻から琵琶の音が出る」
「궁둥이에서 비파 소리가 난다」
コレ、意味なんだと思います?
調べる前は、
「瓢箪から駒」のようなありもしないことが起きる、とか
「へそが茶をわかす」のような、
馬鹿馬鹿しさを表す用法だと思ったのですが、
意外なことに。
解説: 非常に忙しそうに立ち回ることの喩え
マジか。
忙しすぎると尻から琵琶が鳴り出すのか、
管楽器なら千歩譲ってわかる。
弦楽器、無理じゃないですか?(管楽器なら出せるわけではないですが笑)
どうやら、椅子に座って息をつく暇もない、ということの比喩みたいなんですが、
面白いですね。
東アジアで親しまれた楽器なので、
そんな東アジア文化圏の国際的な楽器だということがわかります。
おそらく中国にも諺があるんでは。
どなたかご存知でしたら。