琵琶 双山敦郎 晴耕雨琵

琵琶プレーヤー双山敦郎のブログ

お尻から琵琶の音が鳴る(ことわざ)

楽器のことわざ

いくつか思い浮かぶと思います。

 

和楽器ならば

「三味線を弾く」

意味:適当なことを行って相手を惑わすこと、または、人の話に適当に調子を合わせてごまかすこと

なんか失礼なことわざですね笑。

 

箏もいくつかあって
「琴瑟相和す」(きんしつあいわす)
意味:夫婦の仲がむつまじいことのたとえ。

 

瑟とは古代中国の雅楽の楽器で
二十五弦の大きな箏で、日本では根付かなかった楽器

琴や瑟が素晴らしい合奏をしている様からのようです。

 

雅楽のことわざはたくさんあり、
「呂律が回らない」は

雅楽の呂音階や律音階から


「打合せ」なんてほぼ毎日使いますが、雅楽の合奏からの用語

 

そんな中、残念ながら琵琶の諺はないんですよね。

しかし、調べたらお隣韓国には琵琶の諺がある。

 

 

そこで見つけたのがコレf:id:tegeist:20210924150236j:image

韓国ことわざ集

 

「尻から琵琶の音が出る」

「궁둥이에서 비파 소리가 난다」

 

コレ、意味なんだと思います?

 

調べる前は、
瓢箪から駒」のようなありもしないことが起きる、とか
「へそが茶をわかす」のような、
馬鹿馬鹿しさを表す用法だと思ったのですが、

 

意外なことに。

解説: 非常に忙しそうに立ち回ることの喩え

 

マジか。
忙しすぎると尻から琵琶が鳴り出すのか、

管楽器なら千歩譲ってわかる。


弦楽器、無理じゃないですか?(管楽器なら出せるわけではないですが笑)

どうやら、椅子に座って息をつく暇もない、ということの比喩みたいなんですが、

面白いですね。

 

琵琶は中国や朝鮮半島ベトナム

東アジアで親しまれた楽器なので、

そんな東アジア文化圏の国際的な楽器だということがわかります。

 

おそらく中国にも諺があるんでは。

どなたかご存知でしたら。