琵琶 双山敦郎 晴耕雨琵

琵琶プレーヤー双山敦郎のブログ

琵琶の炊飯ジャー

先日旅行会社の方と話す機会がありまして、
「それじゃあ学生時代とか海外旅行とかよく行かれたんですか?」ときいたのですが、全然ないとのこと。

 

意外ですねといったら、

いや、一人で海外にバンバン行ける方が旅行会社に来たりしますが、合わないことも多いんですよ、と。

 

基本的に旅行会社は、ツアーにして航空チケットとホテルと、観光名所と、あと強制的に連れてかれるお土産屋さんと(笑)、
などなどをパッケージにして売るので、

 

そういった
一人でチケットとって、ホテルとって、計画練れる人とは
メンタリティが違う、とのこと。

 

なるほど、
ざっくりいうならば、
いちいちチケットや予約とらずに
楽して旅行いきたい、というのは
リュック背負って一人でアジア周る本格旅人からしたら
「ダサ」いわけですよ。「ダラシな」いともいう。

または、「もったいな」いとか。

 

その感覚が抜けないと、
その楽をしたいとか、手を抜きたいとか、
安心や安全とかの側からのアイディアが出てこない。


色々と面倒だったり、危険なことがあっても
「それが旅の醍醐味じゃないっすか!」という感覚になってしまう。

 

なるほど。
好きすぎると、むしろ気付けないサービスがあるわけか。

 

あと、同じ時期に競輪のくじの担当の方との話があり、

随分前からですが、競輪のくじを
ランダムで抽選番号を発行する、「当たるんです」というのがあるのです。

 

今までは競輪に賭ける人は
選手の調子や、コースとの相性や、チーム内の関係性を勉強するのですが、

その「当たるんです」はランダムですし、低確率なので、
競輪の知識ゼロで、宝くじ感覚で買える、という。

 

業界を盛り上げるときに
じゃあ選手プロフィールを厚くして、とか
自転車の魅力を伝えないと、と思いがちですが、

全く興味ない人に振り向いてもらう視点
これは没頭している人には気付けないんですよね。

 

自分が越えた障壁を
入門者にも当然越えて欲しいと要求してしまう。


この感覚が自分にあることを自覚して卒業して、

いかに楽して、わかりやすく、安く、手を抜いて始められるか、

 

炊飯ジャーや洗濯機が出た時に
姑と、あと夫サイドから猛反対が出たとプロジェクトXに描かれてましたが

 

炊飯ジャーや楽チンツアーパッケージやチャリロト。

 

もちろん本格路線で深める人がいてこそ、なのですが、

私は、炊飯ジャー(琵琶ストラップとか)に

取り組んでいきたい、と。