琵琶 双山敦郎 晴耕雨琵

琵琶プレーヤー双山敦郎のブログ

Netflix トークサバイバー

トークサバイバー

 

ネットフリックスで放映されている
佐久間プロデューサーとMC千鳥の、ドラマとトークバラエティを 合体させたような番
組。


これが新しいし面白い。

 

設定としては、千鳥大悟が主演で、劇団ひとりトークに定評のあ る芸人が10人以上で
学園ドラマと刑事ドラマが織りなす中で、

「犯人を説得するために、自分が傷ついた話を言ってください」などのように、
ドラマの中の必要性の中で、エピソードトーク大喜利をやる、というもの。

 

バラエティパートで話すエピソードは、
言ってしまえば「すべらない話」ですし、
大声で普通のことを言ってください、というお題も「一本グランプ リ」の定番ネタ。

だから、中身の部分はそれほど新しいことではないのですが、
ドラマの役柄と、その衣装や舞台設定の中でやるエピソードトーク となると、
全然趣が違うし、それに合った強度が違う。


エピソードトーク自体が面白くても、役柄を離れて素の自分の声で話す人はウケなかったり、
劇団ひとりなんかは、役を演じている中からグラデーションでエピ ソード入っていくので、そこはさすがといいますか。


パンサー向井さんも、オードリー春日さんも、狩野英孝さんも、この枠組みの中の最強感が半端なく、
向井さんのラジオ聞いてるので、ラジオスター向井さんが活躍した ことが本当にうれしい。

 

構造の話でいえば、モニターカメラから見ている役の千鳥ノブさんが
単に相席食堂のようなモニター越しのツッコミ役だと思いきや、
終盤ではドラマのフレーム内であったというドッキリがあり、
まるでネバーエンティングストーリーのバスチャンのような、多層構造で、

 

佐久間プロデューサーの才能がすごい。


日本のバラエティの底力なのか、これが世界輸出できるなら面白い 展開になりますね。

 

キャストも絶妙で、自分がキャスティングすることも考えたのです が、今以上のキャストが思いつかない。
たとえば、「すべらない話」の常連の宮川大輔千原ジュニアがいたとしても、
素のトークが面白いだろうけど、刑事として学園ドラマの役の中で はハマるイメージはないし、


アルコ&ピースの平子さんが刑事でいたら面白そうだけれども、役柄と雰囲気は上手そうなのですが、ムードだけで終わりそうな笑。


学園パートで若林さんいても面白かったんでしょうけれど、若林さ んのカリスマ感やMC感が大悟さんと喰いあう感じもしますし。

意外と難しい。

 

強いていうなら、女性芸人をもっとキャスティングして欲しかった 。
しかし、あのメンツの中でエピソードトークを10個20個戦えるとなると、
友近さんか、


いや、逆に言うと最終決戦に残ることをイメージできるのは友近さんしか居ない。

あとは役者側で出てましたがハリセンボン春奈さんか。


海原やすよともこさんも、大阪臭が強すぎてネットフリックスに合わなそうな笑。

 

そういう意味では峰岸みなみさんは絶妙なキャスティングだったなぁと。


いずれにせよ、
単に面白いだけではなく、すごい作品だったのでお勧めです。